アトピーは治らない?
アトピーの原因には遺伝性のものもあれば、生活習慣や間違ったスキンケアなど後天的なものもありますが、いちど発症してしまうと治療するにはかなり時間がかかってしまいます。
アトピーになると、肌はわずかな刺激に対しても敏感に反応してしまいますし、肌細胞が皮膚毒素を出すので、湿疹が起こりやすく、普段通りのスキンケアもできなくなってしまうことが多くなります。こうした症状は本当にイライラするものですし、日常生活の中でもかゆみや赤みがひどく、憂鬱になってしまうことも少なくありません。
今すぐに治療したい!と思っても、一朝一夕に完治できる疾患ではないので、今すぐに治そうと考えるよりも、上手に付き合って苦痛やストレスを除去しながら気長に治療をしようというスタンスに変えることによって、ずいぶん気持ちが楽になります。
肌のターンオーバーで少しずつ改善できる
どんな肌質の人でも、肌細胞は毎日ターンオーバーを行って、内側から新しい細胞が作られています。新しい細胞は時間をかけて少しずつ肌の表面近くに上昇し、最終的には垢となって剥がれ落ちるわけですが、肌のターンオーバーによって作り出される細胞には水分も多く含まれていてアトピーになりにくいので、肌のターンオーバーを正常な状態に近づけてあげることが、アトピーと上手に向き合いながらも積極的な治療ができるポイントとなります。
肌のターンオーバーは新陳代謝の一環で、眠っている間に集中して行われるという特徴があるため、アトピー肌で悩んでいる人は、毎日しっかり睡眠時間を確保して、できるだけ新陳代謝で自然にアトピー肌の改善ができるように努めると良いでしょう。
気になる症状を抑えるコツ
アトピー肌で困るのは、止まらない肌のかゆみ、そして他人からもはっきりと見えてしまう肌の赤みではないでしょうか。
肌のかゆみは乾燥が原因となることが多いため、敏感肌用やアトピー肌用に開発されている低刺激タイプの化粧水を使い、たっぷりと保湿ケアを心がけるようにしてください。化粧水は何回も重ねづけをして、できるだけ肌の内側まで水分補給を出来るように心がけ、その後には与えた水分が逃げないように保湿クリームや乳液などで蓋をしてあげることが大切です。セラミドが配合されているものなら、短期間でも大きな効果が期待できます。
肌が保湿されることによってかゆみが少なくなりますし、炎症も起こしにくくなるので、アトピーの気になる症状を抑えて毎日を楽に過ごせるようになります。